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 アドバイス、ペット美容室編

猫はとてもきれい好きです。毎日せっせとセルフグルーミングに励んでいます。
でも、なまけもの猫もいますし、長毛の猫はセルフグルーミングだけでは清潔な体やで美しい被毛は保てません。
短毛種の場合シャンプーなどは必ずしも必要不可欠ではありませんが、長毛種はシャンプーなどグルーミングは欠かせません。
また、夏場などには暑さ対策のためにトリミングを行うケースもあります。
こんな時にお世話になるのがペット美容室です。

   

    

ペット美容室とは

専門技能を持ったトリマーさんが犬や猫のシャンプーやカットを行います。
トリマーさんはトリミングスクールに通い検定試験に合格した専門家で、グルーミングやトリミングに関する高度な技術と知識を
持っています。また、ペット全般の知識も豊富です。
ペット美容室には、動物病院系とペット美容専門店やペットショップ付属美容室などの非動物病院系があります。
動物病院系美容室と非動物病院系美容室の相違点は、鎮静剤や麻酔投与による美容作業の有無です。
動物病院系美容室は鎮静剤や麻酔投与による美容作業が行えます。

猫のグルーミングとトリミング

前述しましたが、短毛の猫の場合には必ずしもシャンプーやグルーミングは必要ではありません。
シャンプーをするとかえって被毛の艶が失われるといわれる方もいます。
一方では健康な皮膚を維持するためには、年に2、3回はシャンプーを行った方がよいとの意見もあります。
正直、真偽の程はよくわかりません。短毛の場合は飼い主さんの判断でするしないを決めても問題はないと思います。
長毛の場合は、シャンプーやグルーミングは欠かせません。どうしても汚れが付きますしちょっとブラッシングを怠るとすぐに毛玉
が出来てしまいます。汚れが付着した状態は、皮膚炎などの炎症を起こす要因にもなりかねません。

●猫可のペット美容室は少ない
愛猫家にとって悲しむべきことなのですが、猫可のペット美容室は限られています。
トリマーさんたちの掲示板を読むと、猫に噛まれて手が腫れ上がった話や猫のシャンプーは敬遠したいなどの書込みが数多く見
られます。
やはり、猫のもって産まれた性格がトリマーさんを悩ますのでしょう。また、トリミングスクールでのカリキュラムも絶対的に犬中心
ですし、実技教習も犬が対象ですから、猫のグルーミングの経験値が低いことも影響しているのでしょう。
考えてみれば猫が好きだからトリマーになろうと決意した人はほとんどいないでしょうし。
ですから、猫可のペット美容はとても貴重な存在です。
そんな中、あえて猫可の看板を掲げているペット美容室は、猫のグルーミングやトリミングに手馴れたトリマーさんがおられたり、
時として凶暴になる猫に対処できる設備などを備えていると考えられます。
ちなみに、業界内では猫が得意なトリマーさんを猫族と呼んでいるようです。
くれぐれも、猫を受け付けていないペット美容室に無理を言って猫のグルーミングやトリミングをやってもらうのはやめましょう。
猫がけがを負ったりするリスクが高くなります。

ペット美容室を利用する

ここからはペット美容室のシステムや料金、心得やマナーなどについてお話します。

●予約が原則
ペット美容室の利用は予約が原則です。土曜日曜などは混み合いますので早めの予約が肝要です。
また、かなり多くのペット美容室は猫の送迎を行っています。無料サービスの場合もありたいへん重宝します。

●利用料金
利用料金はペット美容室によって幅があります。以下に平均的な料金をご紹介します。
 シャンプーシャンプー+カット
短毛3000〜48005000〜7500
長毛3600〜60006000〜8500

鎮静剤や麻酔処置が必要な場合には、別途料金が加算される事があります。(3000円程度)
暴れる場合やノミが多い場合は、別途料金が加算される事があります。(2000円程度)

●心得
猫はシャンプーやカットの途中で急に暴れだすことがあります。ベテランのトリマーさんでも手に負えないケースがあります。
このような場合、作業を継続するのは極めて困難です。
飼い主さんは家ではおとなしい猫でも、時としてコントロール不能な状態になる事を認識し、シャンプーやカットが途中で出来なくなる
事態を受け入れる必要があります。
無理矢理作業の継続を主張すると猫がけがをしたり、逆にトリマーさんに大きなけがを負わす等のトラブルになります。
作業中止になった場合の料金について気になるところですが、対応はお店によって異なっています。
法的な原則論では、請け負った作業が未完の場合、料金の支払いを拒否することはできますが、「お金は一切支払わない」とまでは
言うべきではないと個人的には思います。多くの場合、程度の違いはあってもトリマーさんはけがを負っていますから。

猫の怪我

可能性としてトリミング中に猫が怪我をすることは有りえます。
猫の場合、プードルのようなハサミを使ったデザインカットはほとんど行われませんので、大怪我に至る可能性はかなり低いと思わ
れます。しかし、可能性がまったく無いとは断定できません。
もし、猫がトリミング中に怪我を負わされた場合、怪我の治療費など損害賠償をお店に対して請求できるのでしょうか。
法的な原則では請求できます。しかし、実際の運用面を調べてみると、むしろ逆の結果が多いようです。
犬の動きはほぼパターン化されていますので、その動きはかなりの部分予測できます。また、言葉や身振りなどによって動きを制御
することも可能です。
しかし、猫の動きは何の予兆も無く、突然暴れたりなど予測困難なことが多く、また言葉や身振りなどによって動きを制御するのは
困難です。
そのようなことから、トリマーさんには猫の動きの事前予測は困難で事故は不可抗力とされるようです。
お見舞金程度の保障はあっても飼い主さんが請求する全額が保障される可能性は低いと考えざるをえません。

麻酔・鎮静処置

鎮静剤や麻酔を投与してシャンプーやカットが行われるケースがあります。これらは動物病院系のペット美容室で行われます。
これまでお話したように猫は突如として暴れることがあります。環境の変化に敏感な猫は自宅以外の見慣れぬ場所では特にナーバス
になっていますから、ほんのちょっとしたきっかけで暴発してしまいます。
また、多くの猫は一度でも嫌なことや恐怖を経験すると、それらが記憶として刷り込まれ過去と同じ状況に遭遇すると凶暴化する傾向
があります。
美容室で過去に大暴れした猫は、ほぼ間違いなく同じ事を繰り返します。
非動物病院系のペット美容室ではシャンプーやカットを断るケースもかなりあります。
短毛の猫ならシャンプーをやめても問題ないでしょうが、長毛はそうも言ってられません。
飼い主さんの選択肢としては自宅でシャンプーやカットを行うか、動物病院系のペット美容室で鎮静処置をした上でシャンプー・カット
を行ってもらうかのいずれかになります。

●麻酔・鎮静剤の安全性
100%安全とはいえませんし、実際に猫が死亡したとの事例も報告されています。
鎮静剤や麻酔の投与は獣医師が行いますが、猫の体質や健康状態、年齢などによって重篤な状態に陥る可能性が潜んでいます。
また、最近話題の医療過誤のケースも完全には否定できません。鎮静剤や麻酔の投与をトリマー等に任せている所は要注意です。
飼い主さんはこれらのリスクを認識しなければなりません。
最近では、これらのリスクを軽減するために、鎮静剤や麻酔の投与前に血液検査や胸部のレントゲン検査、内蔵の診断を行う所も
増えています。
ちなみに手術に使用する麻酔とは違って、効果の弱い物だからそんなに神経質にならなくてもいいという意見がある事も付け加えさ
せていただきます。
長毛の猫には健康面からもシャンプーやグルーミングは欠かせないものですから、その必要性とリスクを計り慎重に対応してください。

鎮静処置によって猫が死亡した場合の保障については、様々な角度から論議されています。
参考として、 アドバイス、動物病院編 があります。

いくつかの問題点をお話しましたが、ほとんどのペット美容室は良心的ですし、トリマーさん達はその道のプロですから、ペット美容室
の利用を否定的に捉える必要はありません。ご利用になられるのも正しい判断のひとつです。

猫本舗を活用する

猫本舗に掲載されているサイトを訪問してホームページに記載されている内容を確認してください。
チェックポイントをノートなどに書き出し、比較しながらホームページを巡回してください。
どこが違うのか分かります。

トラブルに巻き込まれたら

自分で解決できない場合は、各自治体にある消費者センターに相談してください。
専門の消費生活アドバイザーが相談にのってくれます。
また、アドバイザーが直接相手と交渉をしてくれることもありますし、最悪の場合は(話にまったく応じない、詐欺的な会社、脅迫等)
消費問題に明るい弁護士を紹介してくれます。
相談や交渉に際して、費用の請求は一切ありません。ただし、弁護士の紹介をうけ弁護士がトラブルの対応にあたった場合は費用
負担が発生します。
各地域の消費者センターの所在地や連絡先は国民生活センターのホームページで確認できます。
国民生活センターは内閣府の外郭団体で公的な機関です。また、国民生活センターでも相談を受け付けています。

★6月16日付け新聞各紙の報道によれば、動物愛護管理法が大幅に改正されペット美容室もその対象になる可能性が高まりました。
   詳細は、 猫、ニュース をご覧ください。

終わりに、皆様がすばらしい猫との生活を送られます事を心より祈念いたします。

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